沖縄県民の平均寿命が下がったのは肥満が原因?ヤバい生活習慣の実態とは

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筆者の出身地沖縄は、かつて長寿県として有名でした。

がしかし、今はその面影もなく、むしろ短命県になりつつあります。

昭和60年には男女ともに平均寿命が第1位になりましたが、平成27年の厚生労働省の調査では、これまで1位が当たり前だった女性が87.44歳(第7位)、男性に至っては80.27歳(第36位)と共に順位を下げています(いずれも厚生労働省調べ)。

では、どうして沖縄県民の平均寿命はここまで下がってしまったのでしょうか。

その原因として、沖縄県民の食生活の変化による「肥満」が大きく関係しているとも言われています。

今回は沖縄県民が肥満になる生活習慣の実態がどうなっているのか、調べてみました。

筆者

やはり肥満が原因か・・・
沖縄県民は結構ポッチャリ系多いんですよね~

目次

「肥満率日本一」が寿命を縮めている?

最近の沖縄県民の特徴として、「肥満率の高さ」があげられます。

実は、沖縄県民は日本一肥満の人が多い県なんです。少し古いデータですが、平成23年度の県民健康・栄養調査結果によると、20代〜60代の肥満率は全ての年代で全国平均を上回っています

▼平成23年度 沖縄県民の肥満者(BMI25%以上)の割合(20~60代 全国比較)

年代男性・全国平均男性・沖縄平均女性・全国平均女性・沖縄平均
20~29全国:21.2%沖縄:34%全国:10.2%沖縄:17.9%
30~39全国:32.9%沖縄:42.3%全国:12.9%沖縄:19.4%
40~49全国:34.8%沖縄:50.8%全国:21%沖縄:28.6%
50~59全国:33.4%沖縄:54.1%全国:23.1%沖縄:38.5%
60~69全国:31.5%沖縄:41.8%全国:24.4%沖縄:42.5%
参照:いきいき健康あいらんど

人間は肥満になると、糖尿病や心筋梗塞など様々な生活習慣病になる可能性があることはご存じだと思います。

つまり、沖縄県民は他の都道府県の人とくらべて生活習慣病になるリスクが高く、それが平均寿命を下げているかもしれないということです。

特に男性は、働き盛りの40〜50代の約半数が肥満という衝撃な結果になっています。

筆者

これはかなりヤバい・・・。
50代の筆者も他人事ではありません・・・。

沖縄県民が肥満になる3つの理由

筆者

ここでは、沖縄県民が肥満になる3つの理由を筆者の独断と偏見
書いてみました。
どれも沖縄県民の特徴といえる生活習慣です。

1.食生活の大きな変化

沖縄は戦後、県民の食生活が大きく変化しました。それは「食の欧米化」。

それまで琉球料理だけを食べていた沖縄県民はどう変化していったのでしょうか。

食の「アメリカン化」

沖縄県民の肥満化はアメリカンの食生活が関係していると言われています。

沖縄は戦後、アメリカの統治下のなか、いろんな面でアメリカの影響を受けてきました。

そのなかでも特に食文化は大きく影響を受けており、沖縄料理のチャンプルーに使われるポークやファストフードのA&W、お菓子やケーキでおなじみのJimmyやアイスクリームのブルーシールなどは、今では沖縄県民にとってソウルフードとして広く愛されています。

また、「締めのラーメン」ならぬ「締めのステーキ」と言われるぐらい、沖縄県民はステーキが大好きなのは県外の方にも知れ渡っているでしょう。

これらの「食の欧米化」が沖縄県民の平均寿命を下げていると、医学・栄養学の関係者の間でも言われており、県内でも「長寿県沖縄」を取り戻そうと、さまざまな取り組みがされています。

日本人はもともと欧米人にくらべ、内臓脂肪がつきやすい体質だそうです。したがって、高カロリーで高脂質の欧米食ばかり食べていると、肥満になるのは当たり前というわけ。

筆者

エンダー(A&W)やブルーシールは筆者も大好きな食べ物。
が、くれぐれも食べ過ぎには注意したいですね。

コンビニやファミレスなどの進出も沖縄の食文化を変えた

筆者が高校生だった1985年までは沖縄にはコンビニはありませんでした。

しかし翌1986年に沖縄初のコンビ二「ホットスパー」がオープン。さらに翌87年には「ファミリーマート」が、96年には「ローソン」が沖縄に上陸。最近では大手のセブンイレブンが2019年7月に参入し、沖縄のコンビニ店舗数は2022年3月現在で710店舗と、全国で24位の多さです。

またファミレスの「ガスト」や「Cocos」、「びっくりドンキー」なども進出し、今では本土の食文化がすっかり根付いてきました。

自宅で手料理をふるまうことが多かった昔とは違い、外食をする機会が増えたのも、沖縄県民が肥満体質になってきた原因といえるのではないでしょうか。

揚げ物が大好き

沖縄県民は揚げ物が大好きです。県外では頻繁には食べない天ぷらも沖縄県民はおやつ感覚で気軽に食べます。また、コンビニのレジ横のフライヤーとしても販売されています。

そして、フライドチキンでおなじみのケンタッキーも大好き。意外なことに、沖縄はケンタッキー・フライド・チキンの消費率が全国一。子供からお年寄りまで幅広い年代で食べられています。

あとは何かとお祝いがあれば、スーパーなどでオードブルを買う習慣もあるのも県民の特徴。オードブルにはいろんな揚げ物が入っていますよね。

これだけ揚げ物を日常的に食べているので、コレステロール値が高い人が多く肥満にもなりやすい。その結果、生活習慣病にもなりやすく、寿命にも影響がでるということです。

2.「歩かない」車社会がますます肥満を加速させる

沖縄県民はとにかく歩きません。どこに行くにも車(マイカー)で移動が常識。なかには、100m先のコンビニにも車で行っちゃうって人もいるぐらいです。

この歩かない県民性が肥満の原因のひとつなのは間違いありません。欧米食ばかり食べて体も動かさなければ、そりゃ太るのも当然ですよね。

また、「人間の老化は下半身から」と何かの記事で読んだことがあります。ということは、足の筋肉が衰えれば、それだけ老化も早まり、寿命が短くなることにもなります。

「沖縄=マイカー必須」ではない

沖縄ではマイカーが欠かせないと言われていますが、はたしてほんとにそうでしょうか。

たしかに本島の中部や北部、離島に住んでいる人にとって、車は必要な移動手段かもしれません。
しかし、那覇市に在住で勤務地も那覇市であれば、モノレールやバスを上手く利用することで、マイカーがなくても生活することは充分可能だと思います。

ちなみに、那覇市在住の筆者自身はマイカーを所有していません。どうしても車が必要なときは、レンタカーを使えばいいし、最近では乗り捨て可能なシェアカーも利用範囲が広がっているのでそれを利用するのもいいでしょう。

那覇市内の勤務地であれば、バスやモノレールで大抵のところは通勤出来るのではないでしょうか。

筆者

「でも、バス停や駅から会社まで少し歩くんだよね・・・」というあなた。健康のために、それぐらい歩いてもいいのでは?

3.アルコールの飲みすぎ

沖縄県民はお酒が大好きな人が多く、度数の高い泡盛やハブ酒、オリオンビールなどが有名で、酒豪になるとその摂取量も半端ないです。

アルコールの飲みすぎはカロリーの過剰摂取にもつながり、お酒と一緒に食べるおつまみも脂っぽいものが多く、肥満になりやすいことはみなさんもご存じだと思います。

さらに沖縄では県外と違い「終電」という概念がないので、午前様でも平気で飲み歩く人が多いのです。

したがって飲酒時間も長くなり、これにより肝臓病や糖尿病などを発症しやすく、寿命が短くなる原因にもなっているようです。

肝臓を悪くする若者が日本一

それを示すかのように、2015年の調査では、沖縄県民の「肝疾患の死亡率」は男女ともに全国一です。
10万人あたりの死亡率は男性が18.7人(全国9.8人)、女性が6.0人(全国3.5人)と、全国平均の約2倍になっています。特に若い世代(20〜30代)の飲酒率は高く、肝硬変や肝がんになる人も多いようです。

肝臓病や糖尿病は肥満と密接な関係があると言われているので、県民の飲酒率が高いうちは、平均寿命を上げることも難しいかもしれませんね。

筆者

以前は毎日ビールを飲んでいましたが、健康診断で肝臓の数値が悪かったので改心し、最近は週末に缶ビール1、2本だけと決めて飲んでいます。そのかいあって、今では肝臓の数値も平常値になりました。

お酒が好きでいつも深酒している人は、いつもより飲酒量を減らすことを検討してはいかがでしょうか。

意外な習慣も肥満の原因に?

一年を通して暖かい気候の沖縄では、多くの県民がお風呂をシャワーで済ませるという人が多いのですが、じつはこれが肥満の原因になるともいわれているのをご存じでしょうか。

一般的に睡眠時間が短い人は太りやすいといわれていますが、シャワー派の人が湯舟に浸かるようになると、寝つきがよく目覚めもいい「質の良い睡眠」がとれるそうです。

快適な睡眠時間は人によって違いますが、質の良い睡眠がとれれば、体調が整い、便秘も解消し、その結果、体重も落ちやすくなるということなので、あなたもシャワー派から湯舟派に替えてみては?

筆者

お風呂は1日の疲れを取るというより、1日の体の汚れと汗臭さを洗い流すという考えのウチナンチュも多いはず

子供の肥満も深刻

沖縄の子供は全国にくらべて肥満児が多いそうです。南城市では平成25年度から「中学生の生活習慣病予防検診」を実施していますが、その結果は衝撃的でした。

肥満と関係する高脂血症や高血糖を示す値であるHbA1c(ヘモグロビンA1c)が基準値を上回った中学生がなんと25.5%もいたのです。つまり、4人に1人が糖尿病予備群という恐ろしい結果に。

しかしその後、南城市では対策をして、平成27年度には13.3%まで改善したそうですが、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値は逆に増加の傾向だそうです。

これはいろいろ原因があるでしょうが、やはり親の影響が強いといえるでしょう。

子供は当然、親が与えるものを食べるので、親が肥満になりやすい物を好んで食べていれば、子供も自然と肥満になりやすくなります。

意外にあの風習も子供の健康に影響?

沖縄には独特といえる「かめーかめー攻撃」というものがあります。これは、おじぃおばぁの家や親戚宅を訪れた時に、子供たちに対し、「かめー(食べなさい)」と、お菓子や料理などをこれでもか!とばかりにふるまうことです(筆者ももちろん経験者)。

これにより、子供がお菓子などを過剰に食べることで、生活習慣病になりやすくなるのかもしれません。大人に例えると「つまみ食い」みたいなものでしょうか。

昔からある、微笑ましく有難い光景ではありますが、これが当たり前の風習となっている沖縄の子供たちには、健康上あまりよろしくないことかなとは個人的には思います。

沖縄は日本一の子だくさんな県で、お年寄りが孫とふれあうことはとてもいいこと。
しかし、孫の健康と長生きを願うならば、おじぃやおばぁの皆さん、くれぐれも「かめーかめー攻撃」は控えめにお願いします・・・。

筆者

子どものころはお菓子をたくさん食べれるので、おじぃの家に行くのが楽しみでした♪

沖縄料理が肥満を救う

沖縄県民が食する沖縄料理には肥満を防ぎ、健康を保つ効果があるようです。

健康と肥満防止には「ゴーヤーチャンプルー」が1番!

沖縄県民のソウルフードといえる「チャンプルー料理」。特にゴーヤーチャンプルーは全国的に有名な料理で、とても栄養価の高い料理です。

ゴーヤーチャンプルーに使われている豚肉、卵、豆腐などには、タンパク質やビタミンC、ビタミンB1などが豊富に含まれており、これが夏バテ防止に効果があります。

さらにゴーヤーチャンプルーに使われる豚肉、豆腐、卵には糖質がほとんど含まれず低カロリーなので、肥満防止にも効果があるといえるでしょう。

たわしの材料に使うヘチマも沖縄では健康食材

また、県外の人にとって「たわし」のイメージしかないであろう「ヘチマ」。沖縄では「ナーベーラー」といわれ、ゴーヤーと並ぶ夏野菜の定番であり、沖縄県民は普通に食べます。

ナーベーラー(ヘチマ)はビタミンやミネラルを豊富に含んでおり美容にもいい食材。

ゴーヤーと同じくチャンプルーにしたり、味噌煮にしても美味しくいただけます。

筆者

ナーベーラー、大好きです♪
県外の人にも一度食べてみてほしいですね

長寿日本一に返り咲く日は来るのか

沖縄県では2040年までに「平均寿命日本一」を達成する取り組みをはじめていますが、正直、その道は険しいんじゃないかなと感じます。

これからますますコンビニやファミレスなどは増えてくるだろうし、沖縄の名だたるアメリカンなソウルフードはこれからも県民が好んで食べていくでしょう。

また、飲食店が多く年間をとおして行事が多い沖縄で、お酒を飲む習慣を減らすのも難しいと思います。

行政がこれからどんな取り組みをしていくかわかりませんが、まずは県民がこれまでの生活習慣を見直すことが必要でしょう。

何事も適度が大事。筆者も沖縄のソウルフードは大好きですが、食べ過ぎに注意して、単に長生きするだけではなく、健康寿命を延ばしていけるように生活習慣には注意していきたいと思います。

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