最近ラジオを聴いてたら「金縛りにかかってとても怖かった!」というメールが紹介されていました。
金縛りになる人って結構いますよね?
自分の周りでも何度か金縛りにあってからだが動かなくなったとか、亡くなった身内が目の前に出てきたとか、霊感体験のような現象が起こって怖かったという話を聞いたことがあります。
それで自分はというと、これが全く金縛りの経験がないのです。
寝ている間にからだが動かなくなったり、目の前に誰かが現れたり、全くそんなことがないんですよね。
なので、そんな話を聞いてもいまいちピンとこないし、正直心霊現象みたいなことも信じないタイプです。
そこで思ったのが、金縛りって人によってかかる人とかからない人がいるという事は、もしかしたら心霊現象とかじゃなくて人間のからだに何かが起こっているのかな?という事。
ということで、今回は金縛りについて調べてみましたよ!
金縛りの言葉の由来
そもそも金縛りって言葉にはどんな意味があるんでしょうか?
「金縛りの意味は厳重に縛り付けること。または就寝中に意識がはっきりしていながら体を動かすことができない症状」
さらに言葉の由来は「不動明王が持つ羂索(けんさく)の威力により、敵や賊(転じて煩悩)を身動きできないようにする身体を縛る修行の方法である「金縛法」が由来となっている。だそうです。(*共に名前の由来サイト「ユライカ」より引用。)
羂索(けんさく)の「羂」とは鳥獣を捕らえる罠のことで、5色の糸をより合わせて作った輪っかのような物だったらしいです。それを人間を縛る道具にしたってことですかね。
どうやら仏教用語からきている言葉のようです。
金縛りは心霊現象ではない
結論から言うと、これは色んなお医者さんがおっしゃっていますが、金縛りは心霊現象や怪奇現象ではなく、医学的には睡眠障害のひとつである「睡眠麻痺(すいみんまひ)」という状態なんだそうです。
自分が周りの人から聞いた金縛りの状態で一番多かったのは、「意識ははっきりしてるんだけど何故か身体が動かない」ということでした。
人間は寝ている時、身体は動かない「運動麻痺状態」。だけど意識はかすかに目覚めかけている状態。そんな時に金縛りが起こるんだそうです。
睡眠は、皆さんもご存じのように浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」が一定のサイクルで交互に来ます。
この「意識はかすかに目覚めかけている状態」は眠りの浅い「レム睡眠」。
人は眠りの浅いレム睡眠の時に夢を見ますが、このとき嫌な夢を見ていて目覚めても実は脳は完全には起きておらず、意識は割とはっきりしているけど脳ではまだ夢を見ている状態。
それで身体は力がまだ抜けている状態なので、動かそうとしても動かない。この時に人は誰かに押さえつけられているような感じがするんだそう。
これも実は夢をみているんですねー。
金縛りは人によって違いますが、大体数秒から長くて2~3分ぐらいで収まるそうです。
そのあと目覚めたら「は~、嫌な夢だった~」と思う人と、「また何かにとりつかれた・・・」と思う人に分かれるんでしょうね。
その他にも何かに「首を絞められたような息苦しさがあった」とかいう人もいますよね。あれもレム睡眠状態の時に、そういう夢を見ていることが原因だそう。
ある実験で金縛りは仰向けに寝ている時に多く起こることが分かっているそうです。
仰向けに寝ると舌で気道を塞ぐのでいびきをかきやすくなり息苦しくなったりするので、そんな時に目覚めかけている脳が、誰かに襲われるような怖い夢を見ると考えられているそうです。
もしかしたらメタボリック症候群の人も、いびきをかいたり睡眠時無呼吸症候群になりやすいので、金縛りになりやすいんでしょうかね?
それで考えると自分も該当するんですが・・・(笑)
金縛りになる原因
では、金縛りになる原因とは何なんでしょうか。
これはズバリ、疲れている時や何か悩みやストレスを抱えている時なんだそうです。
仕事が上手くいかなくて毎日残業して疲れたり、会社での人間関係で悩んだり、激しい運動をした後、旅先で枕が違って中々眠れず睡眠不足になった時など生活環境があまり良くない時に起こりやすいということですね。
そんな疲れた時に見る夢は苦痛に伴うものが多いんだそう。
なので、誰かに部屋に入られて襲われたとか、首を絞められたとか、身体の上に乗っかられたとか、そんな夢を見やすいので、意識が中途半端に目覚めている金縛りの状態ではリアルに起こっている事なのかそれとも夢なのか、脳が混乱している状態だと言えます。
金縛りを防ぐには?
ここまで書いたように、金縛りは心身共に疲弊しているときに起こるので、やはり普段から質の良い睡眠をとることが大事ですね。
寝つきをよくするために寝具を見直したり、寝る前のスマホもブルーライトが良くないので止めた方がいいですよね。
メタボリック症候群の人は仰向けじゃなく横向きに寝てみるのもいいかもしれません。
横向きに寝ると舌で気道が塞がれることも無いので、いびきや睡眠時無呼吸症候群にもなりにくいですからね。
金縛りにあった人の話では、何度も経験すると何となく金縛りになる瞬間が分かると聞いたことがあります。
そんな時は身体は動かないけど、指先を少しずつ動かしたり、目を左右に動かしたりしながらこれは夢だと意識して目覚める練習をすると、金縛りにもなりにくいそうです。
金縛りにあった時にはまずは自分自身が心身共に疲れているんだなと自覚することが大事ですね。
まとめ
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