スマートフォン(以下スマホ)は、買い物・道案内・家計簿の管理など、今や私たちの生活に欠かせないアイテムですよね。財布は無くしてもいいけど、スマホは絶対無くせないという人は多いのではないでしょうか。
今回は、それだけ当たり前に使っているスマホについて、これだけは知ってほしいという雑学を紹介します。
あなたにとって、少しでも役に立つ知識になれば幸いです。
スマートフォンの「スマート」の意味は?
スマートフォンの「スマート」の意味とは?
スマホの正式名称スマートフォンの「スマート」という言葉には、「賢い」や「便利」という意味があります。
しかし「スマート」という言葉は、ただ単に「賢い」や「便利」といった意味を超えています。従来のガラケーといわれた携帯電話とは一線を画す、高度な計算能力と多機能性を備えたデバイスとして進化してきました。
実際に、スマホは電話をかけるという基本的な機能に加えて、インターネットの閲覧、メールの送受信、アプリケーションの利用、写真やビデオの撮影、そしてGPSナビゲーションなど、多岐にわたる機能を一台でこなせます。
「スマート」は、スマホが単に多機能であるだけでなく、ユーザーの行動や好みを学習し、それに基づいてサービスを提供できる能力を持ち始めていることを示しています。例えば、スマホはユーザーの使用パターンを記憶し、よく使うアプリを素早くアクセスできるようにしたり、ユーザーの位置情報に基づいて交通情報を提供するなど、日々の使用を通じて「賢く」なっていきます。
つまり、「スマートフォン」という名前は、これらのデバイスがもたらす革新的な変化と、日常生活におけるその中心的な役割を象徴しているのです。スマートフォンは、技術の進化と共にさらに進化を続け、私たちの生活を豊かにしてくれるでしょう。
スマホの進化には目を見張るばかりですね!
スマホには「Android」と「Apple」がある
Androidスマホに使われるAndroid OSはGoogleによって開発されたOSです。OSとはOperating System(オペレーティングシステム)の略で、スマホでアプリなどの操作を行うために必要なソフトウェアのことを言います。
Android OSは、もともとはデジタルカメラのプラットフォームとして開発され始めましたが、市場のニーズと将来性を見越してスマートフォン用のOSへと舵を切り、現在に至ります。
一方、AppleのiPhoneで使われるiOSは、iPhoneのほか、タブレットのiPad向けに設計されたOSです。iOSは、その直感的なインターフェース、セキュリティの強さ、豊富なアプリケーションが特徴で、世界中で広く使用されています。2019年にはiPad用のOS「iPad OS」が開発され、現在のiOSはiPhone専用のOSとなっています。
ちなみに、全世界でのスマホのシェアを見ると、Androidが7割超、iPhoneが3割弱となっており、圧倒的にAndroidが使われています(アウンコンサルティングによる2022年12月時点の調査)。
日本では、iPhoneの使用率が6割超で、世界とは真逆です
AI搭載のスマホも登場
スマホは、その誕生以来、信じられない速さで進化し続けています。初期のモデルが提供していた基本的な機能から、今日では顔認証や指紋認証、高性能カメラなど、スマホは私たちの生活を根底から変える存在となりました。
最近ではその性能が頭打ちという声もありますが、2024年1月に発売された韓国のサムスン製のスマホGalaxy S24シリーズには専用のGalaxy AIが搭載されており、スマホと会話することで、様々なことに答えてくれる時代が来ています。
また、2024年中にはiPhoneにもAIが搭載されるとの噂もあり、AndroidとiPhoneの進化にはまだまだ期待ができそうです。
あなたはchat GPT使っていますか?
スマホに関する数字あれこれ
ここでは、スマホの数字に関するデータを以下の3項目で見てみましょう。
- 世界のスマホ人口
- 一生で使う携帯代
- 1日にスマホを触る時間
世界のスマホ人口は?
世界のスマホ人口は、2022年に約63億人と推定されています。世界の人口が約74億人という推定値に基づくと、スマホの普及率は68パーセントに相当します(参照:Statista)。
スマホの普及率は地域によって大きな差があり、例えば北米と欧州では約80パーセント以上ですが、サハラ砂漠以南のアフリカでは48パーセントと普及率は低いです。
スマホの市場規模は、近年減少傾向にありましたが、今後数年間で回復すると予測されていて、2018年に15億台ぐらいだったスマホの出荷台数は、2024年には16億台になると見込まれています。
スマホのOSのシェアは、圧倒的にAndroidが優勢で、世界の7割を占めています。また、スマホメーカーのシェアは、韓国のサムソン(Samsung)と米国のアップル(Apple)がトップを競い合っており、中国のシャオミ(Xiaomi)やオッポ(Oppo)などの競合他社が追随している状況です。
世界の7割の人がスマホを使っていることにビックリです!
携帯代、一生でいくら払っている?
ガラケーからスマホに代わり、携帯電話の通信量は膨大になりました。そのため、毎月支払うスマホの通信費が高いと感じている人も多いのではないでしょうか。
大手キャリアといわれるドコモ・au・ソフトバンクを利用している人は、月々のスマホ代を5,000円〜1万円支払っている人もいるでしょう。
例えば、スマホに月々5,000円程度を支払っている場合、一年間に支払うスマホの通信費は6万円。仮にこれを20歳から70歳までの50年間にわたり支払うと、300万円をスマホの通信費に使うことになります。
一生に支払う携帯代がおおよそ自動車1台分!
しかし最近では、大手通信キャリア以外の格安SIMを利用することで、スマホの通信費を月額1,000円台にすることも可能です。
格安SIMとは、大手携帯キャリア以外の通信会社のことをいいます。大手キャリアの電波を使用しているため、通話やネット回線も大手キャリアと同じ品質です。それでいて月々の通信費を大幅に安くすることができるのです。
これまで大手キャリアしか使ったことがないという方や、今の通信費が高いと感じている方は、格安SIMに乗り換えることも検討してみてはいかがでしょうか。
1日にスマホに触れる時間は?
現代人のスマホ利用時間は国や年によって異なりますが、一般的には増加傾向にあります。日本では2020年のスマホ利用時間は1日平均3.7時間、2021年には1日平均3時間10分となっています。
スマホは便利なツールですが、過度な利用は脳や心身に悪影響を及ぼす可能性があります。特にスマホ画面のブルーライトは、ドライアイ・頭痛・肩こり・睡眠障害などの影響が出ることがあるので注意が必要です。
また、スマホ画面のブルーライトによる刺激がドーパミンを放出させ、スマホ依存や集中力の低下を引き起こすことが指摘されているので、スマホの使いすぎには注意したいですね。
ボクはもっと長時間使ってます(笑)
スマホ修理について
スマホは常に持ち歩くアイテムのため、落下やぶつけるなどして壊してしまう人も多いでしょう。
画面割れや中身(基盤)自体が壊れるなど、症状は様々ですが、スマホを修理に出す前に知っておきたいことを解説します。
スマホ修理で1番多いのは画面割れ
スマホの修理で多いのは、落下やぶつけた時に起こる画面割れです。スマホの画面は主にゴリラガラスという材質が使われています。このゴリラガラスは特殊な手法で製造されており耐衝撃のガラスではありますが、絶対に割れないというわけではなく、当たりどころが悪ければ簡単に割れてしまいます。
そのため、画面には保護フィルムを貼ることが重要です。また、ボディに傷を付けないために、スマホケースもセットで装着することをおすすめします。
保護フィルムとスマホケースは1,000円前後で買うことができます
修理に出す前に知っておきたいこと
スマホを修理に出す前に、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
バックアップとは、スマホ内のデータを別の場所に保存しておくことです。バックアップを取っておくことで、スマホが故障したり、データが消えたりした場合でも、元の状態に復元できます。
スマホのバックアップ方法は、iPhoneとAndroidで異なります。iPhoneの場合は、Appleが提供する「iCloud」というクラウドサービスにデータをバックアップできます。Androidの場合は、「Googleフォト」や「Googleドライブ」というクラウドサービスを利用できます。
バックアップの取り方は、以下のようになります。
iPhoneの場合 | Androidの場合 |
1. iPhoneをWi-Fiに接続する 2. ホーム画面の「設定」をタップする 3. 「ユーザー名」を選択し、「iCloud」をタップする 4. 「iCloudバックアップ」をタップし、設定を「オン」にする 5. 「今すぐバックアップを作成」をタップし、待機する 6. 「最後に作成されたバックアップ」の時間が表示されたら、バックアップ完了 | ⚪️写真や動画のバックアップには「Googleフォト」を使用する 1. AndroidスマートフォンをWi-Fiに接続する 2. Googleフォトを開き、バックアップに使いたい 3. Googleアカウントでログインする 4. 右上にあるプロフィール写真またはイニシャルをタップする 5. 「フォトの設定」を選択し、「バックアップと同期」をオンにする ⚪️その他のデータのバックアップには「Googleドライブ」を使用する 1. ホーム画面の「設定」を開く 2. 「システム」、「バックアップ」の順にタップする(ない場合は「バックアップ」を検索) 3. 「バックアップ」をタップし、設定をオンにする |
修理に限らず、スマホのバックアップは定期的に行うことがおすすめです。もし、スマホのデータが消えてしまった場合は、バックアップから復元することができます。
また、修理費用が予想以上に高額になることもあるので、新しいスマホの購入と比較して、どちらがお財布にやさしいかを判断することも検討しましょう。
Androidは修理するより買い替えがおすすめ
スマホ修理サービスの選び方
スマホの修理業者を選ぶ際には、事前に口コミや評判を調べることが大切です。公式のサービスセンターを利用する場合、品質と安心感は保証されますが、コストが高くなる傾向にあります。
一方、信頼できる第三者の修理サービスを選ぶことで、コストを抑えることが可能ですが、その際には保証内容をしっかりと確認しておきましょう。
また、最近のスマホは防水・防塵機能が当たり前になっていますが、修理に出すことでその機能が保証されないこともあるので注意が必要です。
iPhoneを修理に出す場合
・持ち込み修理: お近くの Apple 正規サービスプロバイダや Apple Store に iPhone を持ち込んで修理できます。ただし、事前に予約が必要です。
・配送修理: Apple 指定の配送業者が自宅に iPhone を引き取りに来て、Apple へ配送します。修理が完了したら、iPhone を自宅に届けてくれます。
・Apple サポートに問い合わせる: Apple サポートのアドバイザーと電話やチャットで相談しながら修理手続きができます。
※iPhoneの修理にかかる料金や期間は、故障の内容や修理の方法によって異なります。
Androidを修理に出す場合
・メーカー、携帯ショップ、非正規の修理事業者のいずれかに依頼することができます。
スマホの電磁波の影響は?
スマホから放出される電磁波に関する懸念はありますが、現時点での科学的研究では、スマホの使用が健康に有害な影響を与える証拠は確認されていないようです。
また、長時間にわたり電磁波を浴びると健康に悪影響を及ぼす可能性については、まだ研究が進行中であり、意見が分かれています。
とはいえ、ネットで検索してみると、「スマホの使いすぎは電磁波の影響を受ける」などの情報が多く見られます。ブルーライトが目に負担がかかることも踏まえ、スマホの使いすぎには注意した方がいいでしょう。
スマホの電磁波による健康被害を心配する方は、以下のような対策をとることがおすすめです。
- 通話時はスマホを耳に当てず、スピーカー機能やイヤフォンを利用する(イヤホンはワイヤレスではなく、有線イヤホンを推奨)
- 睡眠時は枕元から離すか電源を切る(使わなくても電源が入っているだけで電磁波は出ています)
- 電磁波対策グッズを使う(シール・ブレスレット・ネックレスなど。ただし、効果がないという意見もあります)
睡眠アプリをセットして寝るのは良くないかも
スマホの処分方法
スマホを買い替える場合、今まで使っていたスマホの処分に困った人もいるかもしれません。
一般的に古いスマホを処分する場合、買い替える時に携帯ショップで引き取ってもらうことが多いかと思いますが、他にも様々な処分方法があります。
ここでは、スマホの処分方法を解説しましょう。
携帯ショップにお願いする
スマホの処分方法で1番多いのが携帯ショップにお願いするパターンです。機種変更する際、新しいスマホと引き換えに古いスマホをショップに引き渡すと、携帯ショップ側が適正に処分してくれます。
携帯ショップで処分してもらうメリットとしては、データを完全に消去してくれるので安心だということです。自分でスマホのデータを消去できないという人には、最もおすすめの方法です。
ただし、ショップによっては手数料がかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。また、スマホのデータ消去は意外と簡単にできるので、下記のサイトを参考にチャレンジしてみることをおすすめします。
・【画像つき解説】Androidスマホを初期化する方法 – 【しむぐらし】格安SIMでちょっといい暮らし | BIGLOBEモバイル
・iPhone、iPad、iPod touch を初期化する (工場出荷時の設定に戻す) 方法 – Apple サポート (日本)
リサイクル回収サイトで検索する
スマホの処分方法は、ネットでリサイクル回収サイトを探して行う方法もあります。各自治体では、小型家電リサイクル法に基づいてスマホの回収方法を定めているため、基本的に自治体の規則に従って処分しなくてはいけません。
スマホをリサイクル回収する方法としては、公共施設や家電量販店などにお願いするといいでしょう。最近の家電量販店には小型家電用のリサイクル回収ボックスが設置してあるので、気軽にスマホの処分ができるのがメリットです。
ただし、事前にデータの初期化は必ずしておきましょう。また、家電量販店では無料でデータを初期化してくれるところもあるので、店員に問い合わせてみることをおすすめします。
その他、国が認定した家電リサイクル処理サイトもあるので、気になる方はチェックしてみてください。
参考記事:【パソコン回収】リネットジャパンにあなたのパソコンや家電製品を回収させてください! | 国認定の企業で安心! | 独活らしいブログ (udorashi.com)
スマホ買取店やフリマアプリで売る
古いスマホは処分だけではなく、スマホ買取店やフリマアプリで売るという方法もあります。ネットで「スマホ買取」などで検索すると、様々なスマホ買取店が出てくるので、調べてみるのもいいかもしれません。
スマホ買取店なら、ほとんどのスマホを買い取ってくれます。処分だと1円にもなりませんが、買取ならお小遣い程度の収入が見込めるかもしれません。
ちなみにiPhoneはリセールバリューが高いので、数年間使っても高く買い取ってくれます。
・ゲオの買取|中古スマホ・タブレット・携帯の買取ならゲオ (geo-online.co.jp)
・秋葉原イオシス買取センター – iPhone、スマホ買取なら【イオシス買取】 (k-tai-iosys.com)
また、メルカリなどのフリマアプリで販売するのもいいでしょう。有料でデータの消去もしてくれるので、安心して売りに出せます。フリマアプリなら、自分で売値を設定できるので、買取店よりも高く売ることも可能です。
・メルカリ – 日本最大のフリマサービス (mercari.com)
買取に出す時は、データ消去するのを忘れずに
まとめ
今回は、スマホに関する雑学を紹介しました。
スマホの未来は、AIを利用したサービスで、何でもできるツールになるかもしれません。
私たちもスマホの全ての機能を使いこなすのも大変ですが、少しでも便利さが増えるのはありがたいですよね。
そして、スマホを買い替える時や処分する時は、データの消去を忘れずに。
高齢者にも操作がしやすいスマホの登場に期待します
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